人工授精
2017年04月17日更新 2017年04月17日公開

人口授精で妊娠が成立しなかったら

人工授精を受けられるのは、タイミング法などさまざまな不妊治療を受けても妊娠が困難な人などに限定されます。人工授精の流れやその方法でも妊娠が成立しなかった場合はどうなるのか、ドクター監修のもと解説します。

 

不妊治療方法のひとつとしてあげられるのが人工授精です。タイミング法などで何度も行っても妊娠が成立しなかった場合、その人が人工授精の対象者となります。その人工授精とは具体的にどのような内容なのかについて解説します。

人工授精とはなにか

文字通り人の手を介した妊娠方法です。人の手を介した妊娠方法という幅を広げれば、体外受精や顕微授精、日本では認められていない代理出産などがあげられます。人工授精の方法は基本的に、パートナーの男性の精子そのものを注入器などで女性の子宮に注入します。自然に近いとされているのが、この人工授精といわれています。

自然妊娠の過程は基本的に、性行為で膣内射精し、射精された精子は子宮に侵入します。卵管を通り、その先にある卵子と出会って受精卵となり、受精卵が発育しながら卵管を通って子宮に運ばれ、子宮内膜に着床することで、初めて妊娠が成立します。これはあくまでも男性と女性に問題がない場合のケースです。

人工授精は理屈に考えれば自然妊娠と変わりありません。上に説明しましたが、これが自然に近い妊娠方法とされているものです。とはいえ、ひとつだけ注意点があります。それは、人工授精そのものが保険に適応されないというところです。体外受精や顕微授精も同様です。

不妊治療は人工授精だけではない

皆々が人工授精を受けられるとは限りません。適しているケースというのがあります。不妊治療は人工授精だけとは限らず、さまざまな治療方法が存在しています。一般的に最初に行われるのは、タイミング法と呼ばれる治療法です。排卵日を正確に予測し、その日に性行為して妊娠を目指すという方法です。排卵誘発剤を併用することで、さらなる効果が期待できるでしょう。

その他にホルモン療法や漢方療法などがあります。これらは不妊症に有効な治療方法で、ほとんどの場合は保険が適応されるので、少ない負担で気軽に治療が受けられるというメリットがあります。これらの治療を受けても妊娠が成立しなかった場合、精密的な検査を受けて原因を突き止める必要があります。不妊症の検査方法については『クリニックでの不妊症検査の内容』の記事に掲載されています。

女性に問題がなければ男性側に問題があると思ってもいいでしょうが、人工授精のきっかけのほとんどが男性側にあるとされています。具体的には、精子に問題がある、勃起障害(ED)など性交障害に問題がある、男性器そのものに問題があるなどがあげられます。

人工授精の流れ

人工授精はただ単に子宮に精子を注入すればいいだけではありません。ちゃんとしたプロセスというものがあります。病院・クリニックに来院したときからプロセスはすでに始まっていると考えてください。診察を受ける中で排卵誘発剤の有無を検討し、超音波検査と血液検査で排卵日を予測します。排卵日を特定した後、その当日に人工授精が行われます。

排卵日当日に男性はまず自宅でマスターベーションなどの方法で精子を採取しなければなりません。採取してから1時間以内に病院・クリニックで到着するのが妥当です。難しい場合は院内にある採精室などで射精し提出することが可能です。これで男性側の準備は完了で、女性側はその男性の精子を待つだけです。

使用する注入器は主に注射器タイプで、先端にやわらかいカテーテルを装着します。そのカテーテルを子宮に挿入し、精子を注入するということです。妊娠が確認されるまで4~6回を目安に何度も行われます。それでも妊娠が成立しなかった場合、人工授精から体外受精に移行されるのが一般的です。

人工受精にメリットとデメリットがある

人工授精を行うにあたって、メリットとデメリットについて知る必要があります。メリットは、痛みがほとんどなく体の負担が少ないというところです。何事もなければすぐに終わります。人工授精を終えてから約30分院内で安静にした後、帰宅して通常の生活に戻れます。

一方、デメリットは妊娠の成功率にあります。人工授精したからといって、確実に妊娠できるとは限りません。病院・クリニックの状況や女性患者の状態によってバラつきがあるからです。1回の人工授精で妊娠できる確率は平均にすると約1割前後といったほうがいいでしょう。

体外受精について

体外受精とは、卵子を子宮から採取して、その卵子に精子と出会わせて受精卵にした後、受精卵を子宮に戻して着床させるという妊娠方法です。何度も人工授精を受けても妊娠できなかった人などが対象となります。とはいえ、精子を卵子に注入するのでなく、精子自らが卵子と出会うという内容になります。この方法で精子が卵子に受精できなかった場合、最終的に顕微授精に移行されます。

顕微授精について

顕微授精は体外受精の一種ですが、受精方法が体外受精とは異なります。顕微授精とは、精子を卵子そのものに注入して受精させて、人工的な形で受精卵にするという方法です。受精卵を確認した後、その受精卵を子宮内に戻します。体外受精から発展した、完全に人の手を介した妊娠方法となります。

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