ED(勃起不全)の基礎知識
2017年07月06日更新 2017年04月17日公開

朝立ちしなくなった、少なくなった…その原因とは

生理現象である朝立ちは健康な男性なら誰でも起るといわれていますが、朝立ちをしなくなったり、少なくなったりした場合には体になんらかの問題があるようです。朝立ちが減少した原因について、ドクター監修の記事でお届けします。

監修医師

この記事の監修者
 サズカル参画ドクター 先生

男性の健康の証ともいわれる朝立ちは、朝の目覚め時に勃起している生理現象のことを言います。また、朝立ちが減少してしまったりや無くなったりといった場合には健康上なんらかの問題がある事が考えられます。ここでは、朝立ちが少なくなる場合や無い場合の原因について解説します。

朝立ちとは

朝立ちの正式名称は夜間陰茎勃起現象(やかんいんけいぼっきげんしょう)と言い、朝の起床時などに勃起している生理現象のことを指します。健康な男性の場合は睡眠中の60〜90分ごとに10分ほどの勃起がくり返されているといわれており、眠りの浅いレム睡眠時に起っています。

朝立ちの役割

一晩の睡眠で断続的な勃起現象が約4回〜8回起き、時間的には睡眠時間全体の20〜40%程度におよぶといわれています。睡眠中に勃起が多い理由にはいくつかの説があり、眠っている間に勃起してペニスのメンテナンスをしているという説が有力です。長時間勃起をしない状態が続くと、勃起に必要とされる陰茎海綿体や血管への血の巡りが悪くなり、十分な酸素が供給されず、陰茎海綿体や血管が委縮し老化してしまうのです。その老化を防ぐために、夜間陰茎勃起現象で周期的な勃起を起こし、十分な酸素を含んだ血液を送り、陰茎海綿体や血管を健康に維持していると考えられています。

朝立ちのメカニズムと朝立ちが少なくなる、しなくなる原因

朝立ちは性的な夢を見るために起るものと誤解されやすい現象ですが、睡眠中のメカニズムが起因しているため、性的に興奮することや自意識などとは無関係に起る生理現象です。

朝立ちのメカニズム

ヒトは睡眠中に、「レム睡眠」という浅い眠りと「ノンレム睡眠」という深い眠りの2つの状態を一定のリズムによって交互に繰り返しながら眠っています。レム睡眠時には体は休んでいますが脳が活動しているような眠りの浅い状態、「ノンレム睡眠」は身体も脳も両方休んでいる状態の深い眠りです。睡眠時にペニスが勃起するのは、浅い眠りのレム睡眠時にある神経が刺激されることで起きるとされています。レム睡眠(約10分)→ノンレム睡眠(60~90分)で変化します。周期は一晩に4回から5回ほどくりかえしますが、一般に人は眠りの浅いレム睡眠の時に目覚めるため、起床時に夜間陰茎勃起現象が続いていれば、朝立ちに気付くのです。

朝立ちが変化する原因

朝立ちが少なくなったり、しなくなったりする場合には、どういうことが考えられるのでしょうか。ほとんどの場合、朝の目覚めの時期と朝立ちの時期のズレが原因です。夜間陰茎勃起現象は一晩の睡眠時間の20%から40%に起る現象ですから、朝立ちに気付くのは3~5日に一度という頻度になります。つまり、熟睡していれば勃起に気付かないのです。2週間たっても朝立ちを自覚しない場合、身体になんらかの異常がある「器質性ED」である可能性があります。朝立ちや夜間陰茎勃起現象が減少する原因について紹介します。

  • 器質性ED

勃起のメカニズムは、脳が性的に興奮することから始まります。その信号が脊髄を通じてペニスに伝わり、ペニス内の陰茎海綿体というスポンジ状の器官に行く血管が開き、陰茎海綿体に血液が充満し勃起が起こります。つまり、勃起には脳から脊髄(神経)、脊髄(神経)から血管、血管からペニス(陰茎海面体)という多くの組織や器官が関わり、これらのうちのひとつにでも異常が出れば勃起ができなくなります。器質性EDとは、上記のような勃起を起こすルートのうちのどれかが病気になり、勃起ができなくなる状態です。すなわち、脳腫瘍や脳出血など脳の病気、椎間板ヘルニアなどの脊髄の病気、糖尿病などで神経が障害された場合、喫煙や動脈硬化で血管が障害された場合などが挙げられます。これらの病気には、放置すると命に関わる危険があるものがあり、病気自体の治療が優先されます。つまりEDは、怖い病気の一症状でもあるのです。

  • 睡眠の質の低下や睡眠障害

加齢にともない、睡眠時のレム睡眠の比率は減少傾向にあります。レム睡眠時に夜間陰茎勃起現象が起ることから、レム睡眠の長さが短くなると勃起の回数が減ります。また、不眠症や睡眠障害のある場合にも夜間陰茎勃起現象は少なくなる傾向にあります。

  • 男性ホルモンの低下や薬の副作用によるED

男性ホルモンのひとつであるテストステロンには、脳での性的興奮を促進する作用があります。この男性ホルモンが低下すると勃起の最初の引き金となる性欲自体が低下して勃起がうまくいかなくなります。さらに、勃起機能を低下させる副作用のある薬(精神安定剤、タンパク同化ステロイドなど)によっても勃起機能が低下することもあります。

夜間陰茎勃起現象の自己診断法

夜間陰茎勃起現象が正常に起こっているかどうかのセルフチェック方法として「スタンプ法」があります。就寝前に4枚〜5枚の縦に連なった切手を輪にして勃起していないペニスの根本にピッタリと巻き付け、端の切手の一方だけ濡らしもう一方の端に貼り付けます。切手シートの脇の白い部分を利用しても結構です。また、専用の計測器が市販されています。翌朝起床時に切手の輪がミシン目の部分でちぎれているかを確認します。切手がちぎれた拍子に目が覚めた場合は、勃起しているかを確認して下さい。健康な方でも一晩では夜間陰茎勃起現象が見られないことがありますので、このテストは最低3日間続ける必要があります。切手がミシン目でちぎれていれば、夜間陰茎勃起現象(朝立ち)が正常に起きていたことを意味します。

すなわち勃起にかかわる神経、血流、血管平滑筋、ペニスの構造などに問題がないといえます。もしEDの症状があるようでしたら、精神的な原因すなわち「心因性ED」の可能性が高いといえます。切手がミシン目でちぎれていない場合、夜間陰茎勃起現象(朝立ち)が起きていないことを意味します。もしEDの症状があるようでしたら、先に述べた器質性EDの可能性が高くなり、専門医への受診をお薦めします。

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